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「男」と「男の人」・「女」と「女の人」

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みなさん、お久しぶりです。 寒い2月が終わると、もうすぐ春です。私は今日「おひなさま」という人形を飾りました。 3月3日の「ひな祭り(ひなまつり)」が近づいているからです。 「ひな祭り」は女の子のお祭りで、このような人形を飾って将来の幸せな結婚を願います。結婚は男女両方の問題ですから、ひな祭りが男女両方のお祭りだったら、もっといいかもしれません。 さて、「男女(だんじょ)」とは、もちろん「男」と「女」のことですが、「男(おとこ)」「女(おんな)」という名詞(N)は、その一つの言葉だけで使うことは少なくて、「男の~」「女の~」のように使うことが多いです。たとえば「男の人」「女の人」、「男の子」「女の子」、「男の先生」「女の先生」などです。 「男」「女」だけで使ったら、乱暴な感じになったり、怪しい感じになったりします。 ×「さっき、 男 から電話がありました。」⇒「 男の人 から」 ×「ドアの前に 女 が立っています。」⇒「 女の人 が」 「男」「女」では、怪しい人みたいです。間違いというのではなく、雰囲気の問題です。 「男(おとこ)」「女(おんな)」は大人の複雑な恋愛を表現するのに使われることもあります。「男ができた」「女ができた」「男がいる」「女がいる」という場合の「男」「女」は、浮気の相手という意味になってしまいます。 家族の話をするとき、子どもについて聞くなら「女の子がいますか。」と「おんなの こ 」まではっきり言わなければなりません。「女がいますか。」と言ってしまったら、ぜんぜん違う質問になって大変です。 今からずっと前、私がまだとても若くて日本語の先生になったばかりのころ、ある学生に「先生は男がほしいですか。」と質問されてびっくりしたことがあります。それは、とても恥ずかしくて、普通の人は聞かないことですから。 そのとき、自分がどのように答えたか、びっくりしすぎたので覚えていません。でも、ずっと後で、その学生が日本語が上手になってから、その時に本当に聞きたかったことがわかりました。「先生は毎日熱心に仕事ばかりしているけど、恋人がほしいと思わないんですか。将来結婚したくないんですか。」と聞きたかったのです。「 まだ日本語をあまり知らなかったから、習った言葉だけを並べたら先生がすごくびっくりして逃げて行ったので、なぜだろうと思いました...

日本の子どもと漢字

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 こんにちは!久しぶりに「お帰り!日本語教室」の記事を書いています。 私が教えている二つの大学の春学期の授業が、どちらも先週、終わりました。実は、この春学期の間、新しい記事を書くことができませんでした。やっと夏休みになったので、これから頑張って書こうと思っています。  今日私は、美容院へ髪を切りに行きました。普通、美容院には、待っている間に読む雑誌が置いてあります。この美容院は子どものお客さんも多いようで、子どもの本のコーナーがありました。そこに、こんなサインがありました。 私は、「あれ?これ、大丈夫?」と思って、もう一度サインをよく見てみました。  本は、幼稚園や、小学校1、2年生の子ども用の本です。 そして、このサインの言葉は、「読み終わったら本を戻し てください 。」ではなく、「~ てね 。」です。これは、子どもに話しかけるときの言い方です。それなのに、サインの漢字にはふりがながついていないのです。そんな小さい子供が、この漢字を全部読めるのでしょうか?  うちへ帰って、この漢字を子供たちがいつ勉強するのか調べてみました。「本」は小学校1年生、「読」と「元」は2年生、「終」は3年生、そして「戻」は小学校で習わない漢字だとわかりました。  私だったら、 「ほんをよみおわったらもとにもどしてね。」 と書くだろうと思いました。そして、このサインを貼った店の人は、小さいお客さんに対してあまり親切じゃないかもしれないと思いました。  でも、そのあとで、だんだん私の考えは変わりました。考えてみれば、美容院へ来る子供は、大人の家族といっしょに来るはずです。そうすれば、「お母さん、これ、なんて読むの?」と質問するはずです。そして、経験から漢字を覚えることができます。このようにして、日本の子どもたちは、学校で習うより先に、生活の中で自然に漢字を覚えていくのだと思いました。

「米」と「ごはん」

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今日は「米」と「ごはん」の違いについて説明します。 新しい炊飯器を買いました。 炊飯器は、ごはんを炊く道具です。 「ごはん」の一つの意味は「朝ごはん・昼ごはん・晩ごはん」のように、「食事」です。そして、もう一つの意味は「料理した米」です。 これは「米(こめ)」です。 これは「ごはん」です。 「炊く(たく)」は、水と一緒に熱で料理するという意味の動詞です。 同じ意味でも、「魚」や「野菜」には「煮る(にる)」という動詞を使いますから、「炊く」といえば「ごはん」です。 「米」と「ごはん」と、動詞「炊く」の関係はちょっとおもしろいです。 本当は 「 米 を炊く」    ↓ その結果 「米が ごはん になる」のですが、 「米を炊く」とはあまり言わないで、ふつう「 ごはん を炊く 」と言います。 この関係は、「(お)湯を沸かす」という言葉と似ています。 日本語では、熱い水、温かい水を、「(お)湯」というひとつの言葉で呼びます。 これも、 「 水 を沸かす」    ↓ その結果 「水が お湯 になる」のですが、 「 水を沸かす 」と言わないで「 お湯 を沸かす 」と言います。 では、確認クイズをしてみましょう。 <クイズ> 自然なのは、a、bどちらでしょうか。 ①今朝、[a米を ・ bごはんを]炊く時間がなかったから、弁当を持って来られなかった。 ②今[a水を ・ bお湯を] 沸かして、お茶を入るね。 ところで、東京の日本語では「炊く」のは「ごはん」だけですが、京都など関西地方では、野菜や豆、魚などにも「炊く」を使います。 京都へ行って、お店のメニューに「〇〇の炊いたん」と書いてあったら、それは「〇〇を炊いたもの」、つまり「〇〇を煮た料理」という意味です。 関東地方なら、「〇〇の煮物(にもの)」という名前になります。 <答え> 確認クイズの答えは、① b  ② b です。 簡単でしたね!

はっぱが16枚

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11月も もうすぐ終わりですね。今年は、秋が短く、もう冬の寒さです。 この写真は、桜の葉です。桜はもちろん春の花が有名ですが、秋になると葉も赤や黄色に変わって、とてもきれいです。 「葉」の発音は「は」ですが、これに「っぱ」をつけて「葉っぱ」ということが多いです。「は」という言葉には、口の中の「歯」もありますから、「葉っぱ」というと「ああ、これは木の葉のことだな」とすぐわかって便利です。 では、この写真の中には、葉っぱが何枚あるでしょうか。 答えは「16枚」なのですが、それを一つの文の形で言うとき、助詞のまちがいがよく起きます。では、次の中から正しい答えを選んでください。 A 葉っぱが16枚があります。 B 葉っぱが16枚あります。 C 葉っぱ16枚があります。  難しいのは、「どこに助詞があるか」、そして「どこに助詞がないか」ということです。 16枚、みっつ、100メートル(m)などの数字があるとき、その数字の言葉のすぐうしろには、助詞がなにもありません。 例えば、次のようになります。 × 私は 100メートル が  泳げます。 〇 私は 100メートル 泳げます。 上の葉っぱの例では、 「葉っぱ が あります。」と「16枚 あります。」を組み合わせて、 Bの   葉っぱ が 16枚 あります。 が、正しい答えです。

「まだ」と「まだまだ」

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このごろずっと寒かったので、 桜が咲くのは「まだまだ」だろう と思っていましたが、急に暖かくなって、どんどん咲き始めました。 何かの進み方が遅いと感じるときに使う「まだ」を、2回続けて使う「 まだまだ 」という言葉があります。「まだ」の意味が強調されるだけではなく、「まだまだ」には話す人の期待感が入る場合があります。 期待する目標のレベルが高いのに対して、今のレベルが低く、目標までの道が遠いという気持ちがあるときによく使います。 例えば、満開の桜を期待してお花見に来ましたが、来てみたらこんな状態でした。 「今日はちょっと早すぎたね。」 「そうだね。 この辺の桜はまだまだだね。 」 この「まだまだ」はこんな会話でもよく使われます。 「日本語が上手ですね。」 「 ありがとうございます。でも、まだまだです。 」 つまり、この人は目標レベルが高いということですね!今のレベルは、相手に「上手ですね」とほめられても、自分が目指すレベルからは遠いと思っているのです。そこまで深く考えなくても、これはほめられたときに便利な表現かもしれません。 それでは、何かの進み方がはやいと感じる「もう」を2回続けて使うとどうなるでしょうか? 「もうもう」?‥‥ いいえ、「もうもう」という言葉はありません! これも桜です。「しだれざくら」という種類です。 似ている記事はこちら: 「さき」と「さっき」

「並ぶ(ならぶ)」「並べる(ならべる)」

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もう、 1 月も終わりに近づきました。 中国、韓国、ベトナムなど、アジアの国では、昨日がお正月だったそうですね。 日本も昔は同じように、旧暦(伝統的なアジアのカレンダー)でお正月を祝っていましたが、明治時代に西洋のカレンダーに変えてしまいました。 でも、私が住んでいる団地では、今日、お正月のイベントをやっています。この長い列を見てください。 この列の先では、「餅(もち)」という伝統的なお正月の食べ物を配っています。米から作る暖かい餅は、白くてひっぱると長ーくのびる不思議な食べ物です。「あんこ」という甘い豆のペーストといっしょに食べると、とてもおいしいです。ここに住んでいる人は、誰でももらえるので、大人気です。 では、ここで文法クイズをやってみましょう。正しいのはA,Bどちらでしょうか。 餅をもらうために、 A 人々が、 並んで います。 B 人々が、 並べて います。 答えは…? はい、答えはAですね。自動詞「並ぶ」の「て形」です。人が自分で並びますから。 Bの「並べる」は他動詞ですから、 「おばさんが テーブルに 餅  を   並べる 」のように、 人が物に対して何かをする場合に使います。 実は、私も列に並んで餅をもらって、その写真をここで紹介するつもりだったのですが…。ちょっと遅すぎました。もう全部なくなってしまっていて、もらえませんでした。残念です! お正月の遊び「こま回し」を子供に教えるコーナーもあります。

柏餅(かしわもち)、桜餅(さくらもち) どこを食べる?

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 今日でゴールデンウィークは終わりです。  今日、5月5日は「子どもの日」でした。この日は、もともとは男の子の成長を祝う「端午の節句(たんごのせっく)」という日でした。  この写真は「柏餅(かしわもち)」という名前で、 「端午の節句」のお菓子 です。もちの中に、甘い「あんこ」が入っています。葉っぱは「柏(かしわ)」という植物で、少しいい匂いがしますが、食べられません。 この葉っぱの役割は、食べるときに、もちが手につかないようにすることだと思います。もし、葉っぱを食べても体に悪いわけではありませんが、硬くておいしくないです。  同じような「もち」に「桜餅(さくらもち)」というものがあって、こちらはピンク色のもちを、塩漬けの桜の葉っぱ挟んであるのですが、桜の葉っぱを、もちと一緒に食べます。  外国の食べ物では、「どこを食べるか」「どこを食べないか」が、よくわからないことがありますね。私も、タイのスープに入っている硬い葉っぱを無理に食べようとして、「そこは食べられませんよ」と笑われたことがあります。  次回は、物を食べることと関係のあるあいさつについて、考えてみたいと思います。

「そうじ」の日本語 掃く(はく)・洗う(あらう)・拭く(ふく)

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私は今、お正月の準備で忙しいです。今日は「大掃除(おおそうじ)」をしています。新しい年を迎えるために、家をきれいにするのはとても大切なことです。きたない家には、お正月の神様が幸せな一年を持ってきてくれませんから。 では、「そうじ」をあらわすのには、どんな日本語を使うでしょうか。 よく使う動詞に、「はく」「あらう」「ふく」があります。 下の写真を見て(    )にどれが入るか考えてみてください。 使っている道具の名前は、上から順番に「ほうき」「ぞうきん」「モップ」です。 1.げんかんをほうきで(    )。 2.ゆかをぞうきんで(    )。 3.かべをモップで(     ) 答えは、 1.げんかんをほうきで( はく )。 2.ゆかをぞうきんで( ふく  )。 3.かべをモップで ( あらう )。 です。 1.の「ほうきではく」の「はく」は、漢字で「掃く」と書きます。 同じ発音、同じグループの「吐く」とは全然意味が違いますから気を付けましょう。こちらの意味については、 http://tofunihongokyoushitsu.blogspot.jp/2015/03/blog-post.html を見てください。 2.の「ふく」は漢字で「拭く」と書きます。そうじに使う布を「ぞうきん」といいますが、水でぬらしても、かわいたままでも、そうじ用の薬のついたものでも、このようにしてきれいにするのは、「ふく」です。 3.の「あらう」は漢字で「洗う」と書きます。水の中で、または水をかけながらきれいにすることです。せんたくする意味の「服をあらう」や、「お皿をあらう」など、水をたくさん使います。 昔アメリカでホームステイした時、 wash the table と聞いて、「テーブルをあらうの? テーブルを外に持って行って水をかけるの??」思ったことがあります。でも、実際は水で「ふく」ことでした。言葉によって、意味が少しずれているのですね。 それでは次に、これは何をしているでしょうか?(  )に動詞を入れてください。 4.ゆかに掃除機を(     )。 答えは 「ゆかに掃除機を( かける )。」です。 「かける」にはとて...

すしの種類 「にぎりずし」「まきずし」「ちらしずし」

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これは、わたしが昨日作ったすしです。 え?すしに見えませんか? 確かにふつう「寿司(すし)」といえば、ちいさく握ったご飯の上に、マグロやサーモンがのっているものをイメージしますよね。それは、 「にぎりずし」 といいます。「にぎる(動詞1グループ)」+「すし」です。店で食べるすしはこのタイプが多いです。すしをにぎるのはプロのすし職人の仕事ですが、回転ずしの店では「すしロボット」がにぎっているそうです。 それから、具を中心にごはんとのりを棒のように巻いたものもあります。「まく(動詞1グループ)」+「すし」で、 「まきずし」 といいます。切って並べると二重丸(◎)の形に見えてきれいですね。これはお祭りなど、人が大勢集まるときによく食べます。 わたしが作ったのは、 「ちらしずし」 です。 「ちらす」+「すし」です。 「ちらす(動詞1グループ)」とは、あちらこちらに離れるように置くことです。 ごはんの上に、野菜(この写真の緑のものはオクラです。)、卵(焼いて細く切ってあります)、エビなどをちらして作ります。「ちらしずし」は店よりうちで作る料理です。うちによって、材料や作り方が違います。作るのに時間がかかるちょっと特別な料理です。 「にぎり」「まき」「ちらし」のように種類が違っても、どれも「すし」と呼ぶのは、「すしめし」というごはんが同じだからです。「すしめし」は炊いたばかりの熱いご飯に、酢と塩と砂糖をまぜた液で味をつけて作ります。おいしく作るためには、熱いうちに早く混ぜてすぐに冷まさなければなりません。 わたしがこの「ちらしずし」を作ったのは、今日から下の娘がイギリスへ留学するからです。しばらく日本料理が食べられない娘に「いってらっしゃい」という気持ちで作りました。 皆さんが自分の国を出発する前 に食べた「いってらっしゃい」の料理は何でしたか? 外国へ行ってその国のおいしいものを食べるのも楽しみですが、やっぱりいちばん元気のもとになるのは、ふるさとの味ですね。

成人式

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今日、 1 月 12 日は「成人の日」です。 日本のいろいろな場所の市・町・村で成人式が行われました。 男性はスーツ、女性は「振袖(ふりそで)」という華やかな着物を着ていくことが多いです。女性は美容院でヘア、メークをしてもらい、着物を着せてもらって出かけるので、朝早くから大変です。 何をするのか、ある大都市のプログラムを見てみたら、市長さんなどのあいさつ、有名人など特別なお客様のあいさつ、新成人のあいさつ、コンサートなどの内容でした。 地域の成人式に行けば、小学校や中学校の時の友達と久しぶりに会うことができます。子供の時と変わった人もいれば、変わっていない人もいて、会場でなつかしい友達をさがすことが、式の内容よりも大きな楽しみなのだと思います。 皆さんの国には、「何歳からが大人だ」というはっきりした境界線がありますか。 日本では法律の上で、 20 歳からが「成人」つまり大人と決まっています。選挙に行くことによって政治に参加するのも、たばこを吸ったりお酒を飲んだりすることができるのも、 20 歳になってからです。 法律の上では大人と言っても、日本の 20 歳のほとんどは、まだ親に学費を出してもらって大学や専門学校で勉強している人です。本当に自立するのはまだまだこれからです。 では、最後に久しぶりに助詞クイズをやってみましょう。 正しいのはどれでしょうか。 大人 [ A.が  B.を  C.に ] なる。 すぐに答えられましたか。 正解はCです。 「子供」つまりまだ大人ではない状態から、「大人」という新しい状態に変化するので、「に」が正しいです。 このクイズはちょっと簡単すぎたかもしれませんね!

料理で使う言葉

前回の記事はこちら: 「チンする」の意味 前回の問題「チンする」の意味ですが、もうわかった人も多いのではないでしょうか。 これは 「電子レンジで加熱する」 と言う意味です。 「加熱」、つまり「熱を加える」ことは料理するうえで重要なことですね。 電子レンジが発明されるずっと前から、人々は 「(火で直接)焼く」 「(スープで)煮る」 「(油で)揚げる」 「(水蒸気で)蒸す」 などの方法で料理をしてきました。 科学的な発明品である電子レンジはこの全部の働きをしますから、 「(電子レンジで)加熱する」が正しい表現です。 でも、「焼く」「煮る」「揚げる」「蒸す」が生活会話で気軽に使える言葉なのに対して、「加熱する」はちょっと科学的すぎて固い感じがします。 そこで、加熱時間が終わったことを知らせる「チン!」という音から「チンする」という言葉が使われるようになりました。冷凍食品のCMでも「レンジでチンするだけ」のように使われたことから、広まっていきました。 最近の電子レンジで「チン」という音が出るものは ほとんどなく、音楽のようないろいろな音に変わりましたが、この言葉は残りました。 ほかの表現として 「電子レンジで温める」 もあります。 これは冷めてしまった料理をもう一度温かい状態にもどす場合に使われ、日本のコンビニでお弁当を買ったら、 店員:温めますか? 客:はい、お願いします。    いいえ、結構です。 のような会話が行われます。 また、「チンする」という言葉には、冷凍食品などをちょっと温めるだけの簡単な料理というイメージがあります。みなさん、時間があるときは、チンするだけじゃない料理を作りましょうね。

「チンする」の意味

今日は、最初からクイズです。 問題:「チンする」とはどういう意味でしょうか。 ヒント1.「チン」は音を表しています。 ヒント2.食べることに関係があります。 先週、文化庁という国の機関が、日本人の日本語の使い方についての調査の結果を発表しました。 それによると、日本人の 90 %がこの言葉を使うそうです。 「する」がついているので、活用のタイプは「勉強する」などと同じ 3 グループの動詞ということがわかりますね。 これは、以前「夏バテ」 http://tofunihongokyoushitsu.blogspot.jp/2014/08/blog-post_19.html で紹介した「サボる」と「ググる」が 1グループの動詞として「~って」「~らない」のように活用するのとは違いますね。 では、答えは次回! 次の記事はこちら: 料理で使う言葉

「おじさん」と「おじいさん」の違い

今日、日本は「敬老の日」という祝日です。 「敬」は「尊敬」を、「老」は「老人」を表しています。つまり、今日はお年寄りに感謝や尊敬を表す日です。 今、私は「老人」を「お年寄り」という言葉に変えましたが、それには理由があります。「老人」はちょっと冷たく失礼な感じがするのです。「世界の老人の人口」のように社会について客観的に表す場合はこの言葉を使いますが、最近は「高齢者」のほうをよく使います。 普通の会話の中では、丁寧さのある「お年寄り」を使います。 おじいさん・おばあさんの意味 また、それよりもっと身近で会話的な言葉には、「おじいさん」「おばあさん」があります。 自分の祖父母 という意味のほかに、 一般的な高齢者 の意味でも使います。 私は留学生の作文をチェックしているとき、 「 50 歳ぐらいのおじいさんが歩いてきました。」 という表現を発見して困ってしまったことがあります。 日本では 50 歳ぐらいの人を「おじいさん」とは呼びません。 「高齢者」は一般的に 65 歳以上の人をさしますが、イメージとしてはそれでもまだ若すぎるぐらいです。 日本では 70 歳を越えたら、やっと「高齢者」や「おじいさん」のイメージに近づきます。 でも、世界には日本よりずっと平均寿命が短い国も多いので、この人の国では 50 歳は「おじいさん」なのかもしれません。 少し考えてから、私はこの人が「 50 歳ぐらいのおじさん」のつもりで、「おじいさん」と「おじさん」を間違えたのではないかと思いました。 おじさん・おばさんの意味 では「おじさん」「おばさん」はどう違うでしょうか。 おじさんは、 自分の叔父(伯父)や叔母(伯母) または 、 中年の男性・男性 のことを指します。 だいたい40歳以上で、おじいさん・おばあさんよりも若いけれど若者ではないと、 「おじさん」「おばさん」 になります。 アクセントの形の違い この二つの発音の違いは、ただ「じ」の音が長いか、短いかだけではありません。 お じ ( ― ) い さ ん …  「 じ」 で 上 が った 音 が 「い」 と 伸 ば す 間 に 下 が る お じさん ――― …   下 が ら ない を区別する必要があります。これは「おばあさん」と「おばさん」も同じです。ど...