投稿

ラベル(Food 食べ物)が付いた投稿を表示しています

「いただきます。」

イメージ
パン屋さんで、ついたくさん買ってしまいました。   日本のパン屋さんには、いろいろな種類のパンがあって、 菓子パン(甘いもの) 調理パン(パンの中にカレー、焼きそばなどが入っているもの) などと呼ばれています。次々に新しいものが作られて、競争のようです。値段は 1 つ 100 円ぐらいから 400 円以上のものまで、店によっていろいろです。 私はまず右上の「アスパラ・ソーセージパン」から食べようと思います。 「いただきます!」 さて、食べながら失礼しますが、「いただきます」にはどんな意味があるでしょうか。 辞書形は「いただく」ですね。 これは謙譲語(自分の動作につけて相手より下げることによって、丁寧さを表す敬語)ですが、 ① 食べる  ② 飲む  ③ もらう の3つの意味が場合があります。 食事のあいさつは、①から来ているのですね。 ということは、次のような場合もあります。 「お客様、おしぼりをお使いになりますか。」 「はい、 1 ついただきます。」 おしぼりを食べてはいけませんね。 これは③「もらいます。」ということです。

柏餅(かしわもち)、桜餅(さくらもち) どこを食べる?

イメージ
 今日でゴールデンウィークは終わりです。  今日、5月5日は「子どもの日」でした。この日は、もともとは男の子の成長を祝う「端午の節句(たんごのせっく)」という日でした。  この写真は「柏餅(かしわもち)」という名前で、 「端午の節句」のお菓子 です。もちの中に、甘い「あんこ」が入っています。葉っぱは「柏(かしわ)」という植物で、少しいい匂いがしますが、食べられません。 この葉っぱの役割は、食べるときに、もちが手につかないようにすることだと思います。もし、葉っぱを食べても体に悪いわけではありませんが、硬くておいしくないです。  同じような「もち」に「桜餅(さくらもち)」というものがあって、こちらはピンク色のもちを、塩漬けの桜の葉っぱ挟んであるのですが、桜の葉っぱを、もちと一緒に食べます。  外国の食べ物では、「どこを食べるか」「どこを食べないか」が、よくわからないことがありますね。私も、タイのスープに入っている硬い葉っぱを無理に食べようとして、「そこは食べられませんよ」と笑われたことがあります。  次回は、物を食べることと関係のあるあいさつについて、考えてみたいと思います。

すしの種類 「にぎりずし」「まきずし」「ちらしずし」

イメージ
これは、わたしが昨日作ったすしです。 え?すしに見えませんか? 確かにふつう「寿司(すし)」といえば、ちいさく握ったご飯の上に、マグロやサーモンがのっているものをイメージしますよね。それは、 「にぎりずし」 といいます。「にぎる(動詞1グループ)」+「すし」です。店で食べるすしはこのタイプが多いです。すしをにぎるのはプロのすし職人の仕事ですが、回転ずしの店では「すしロボット」がにぎっているそうです。 それから、具を中心にごはんとのりを棒のように巻いたものもあります。「まく(動詞1グループ)」+「すし」で、 「まきずし」 といいます。切って並べると二重丸(◎)の形に見えてきれいですね。これはお祭りなど、人が大勢集まるときによく食べます。 わたしが作ったのは、 「ちらしずし」 です。 「ちらす」+「すし」です。 「ちらす(動詞1グループ)」とは、あちらこちらに離れるように置くことです。 ごはんの上に、野菜(この写真の緑のものはオクラです。)、卵(焼いて細く切ってあります)、エビなどをちらして作ります。「ちらしずし」は店よりうちで作る料理です。うちによって、材料や作り方が違います。作るのに時間がかかるちょっと特別な料理です。 「にぎり」「まき」「ちらし」のように種類が違っても、どれも「すし」と呼ぶのは、「すしめし」というごはんが同じだからです。「すしめし」は炊いたばかりの熱いご飯に、酢と塩と砂糖をまぜた液で味をつけて作ります。おいしく作るためには、熱いうちに早く混ぜてすぐに冷まさなければなりません。 わたしがこの「ちらしずし」を作ったのは、今日から下の娘がイギリスへ留学するからです。しばらく日本料理が食べられない娘に「いってらっしゃい」という気持ちで作りました。 皆さんが自分の国を出発する前 に食べた「いってらっしゃい」の料理は何でしたか? 外国へ行ってその国のおいしいものを食べるのも楽しみですが、やっぱりいちばん元気のもとになるのは、ふるさとの味ですね。

料理で使う言葉

前回の記事はこちら: 「チンする」の意味 前回の問題「チンする」の意味ですが、もうわかった人も多いのではないでしょうか。 これは 「電子レンジで加熱する」 と言う意味です。 「加熱」、つまり「熱を加える」ことは料理するうえで重要なことですね。 電子レンジが発明されるずっと前から、人々は 「(火で直接)焼く」 「(スープで)煮る」 「(油で)揚げる」 「(水蒸気で)蒸す」 などの方法で料理をしてきました。 科学的な発明品である電子レンジはこの全部の働きをしますから、 「(電子レンジで)加熱する」が正しい表現です。 でも、「焼く」「煮る」「揚げる」「蒸す」が生活会話で気軽に使える言葉なのに対して、「加熱する」はちょっと科学的すぎて固い感じがします。 そこで、加熱時間が終わったことを知らせる「チン!」という音から「チンする」という言葉が使われるようになりました。冷凍食品のCMでも「レンジでチンするだけ」のように使われたことから、広まっていきました。 最近の電子レンジで「チン」という音が出るものは ほとんどなく、音楽のようないろいろな音に変わりましたが、この言葉は残りました。 ほかの表現として 「電子レンジで温める」 もあります。 これは冷めてしまった料理をもう一度温かい状態にもどす場合に使われ、日本のコンビニでお弁当を買ったら、 店員:温めますか? 客:はい、お願いします。    いいえ、結構です。 のような会話が行われます。 また、「チンする」という言葉には、冷凍食品などをちょっと温めるだけの簡単な料理というイメージがあります。みなさん、時間があるときは、チンするだけじゃない料理を作りましょうね。