「半分が」?「半分に」?「半分を」? 半分のうしろの助詞

新しい年になりました。 時間がたつのは速いですね。今日はもう1月15日です。1月が・・ では、ここで今年初めての日本語クイズです。 私が次に言いたいこと 「1月が ・・」の「・・」に来るのはABCのどれでしょうか。 A 半分が終わりました。 B 半分に終わりました。 C 半分 終わりました。 さくらです。ことしもよろしく! 答えは、 C「半分 終わりました。」 です。うしろに助詞は何もありません。 「半分」を辞書で調べたら、「名詞:全体を二つに分けたものの一つ」と書いてあります。それなら、Aの「半分が」がいいように見えますが、「半分」には名詞だけではない使い方があります。それは、「ゆっくり歩く」の「ゆっくり」と同じように、動詞に直接続いて、その様子を表す働きです。 ですから、「りんごを 半分 食べた。」「宿題を 半分 やった。」「話が 半分 わかった。」のように、助詞を何もつけない使い方があります。 では、こちらの場合はどうでしょうか。 A りんごを半分を切りました。 B りんごを半分に切りました。 C りんごを半分 切りました。 この写真の意味なら、正しいのは、 B「りんごを 半分に 切りました。」 です。 「切る」という動詞の目的が「 半分にする こと」だからです。 では、C「りんごを 半分 切りました。」は、どんな意味になるのでしょうか。 これは、「りんごを切る」という仕事を半分やったような意味になってしまうのです。 りんごを半分切りました。 「半分」は簡単な言葉ですが、助詞の使い方は難しいですね。