数字の読み方 せん?ぜん?

 外国に旅行するとき、その国で買い物するときによく使う位の数字を覚えておくと便利ですね。日本なら、100の位と1000の位の値段をよく使います。例えばタクシーの初乗り料金410円、ユニクロのデニムジャケット3990円、などです。
 でも、そこで日本語にはちょっと頭の痛い問題がありますね。それは、100の位と1000の位の読み方は「例外」がいっぱいあって大変だということです。どこにどんな例外があるか、今回は、まず1000の位を見てみましょう。

1 いち → 1000 せん  
2 に → 2000 にせん
3 さん → 3000 さん
4 し/よん → 4000 よんせん
5 ご → 5000 ごせん
6 ろく → 6000 ろくせん
7 しち/なな → 7000 ななせん
8 はち → 8000 はせん
9 きゅう/く → 9000 きゅうせん

 まず、気を付けるのは、4「し/よん」、7「しち/なな」、9「きゅう/く」のようにもとの数字の読み方が二つあるときです。「よんせん」「ななせん」「きゅうせん」になります。
 次に気を付けるのは、3000「さんん」と8000「はせん」です。音が変わります。

 この間テレビのバラエティー番組で、学者の先生が3000「さんぜん」と4000「よんせん」の読み方について説明していました。「さん」のように「ん」の音があると、後ろの音は「せ」→「ぜ」のような「濁音(だくおん)」(てんてんのある音)に変わりやすいのだそうです。それで、3000は「さんん」です。では、なぜ「よん」にも「ん」があるのに、「よんぜん」ではなく、「よんん」なのでしょうか。先生の話では、はじめ4000は「し せん」だったのだそうです。でも「し」は「死ぬ」の「死(し)」と同じ発音なので嫌われて、「よん」に変わったのだそうです。前だけ変わって後ろはもとのまま残ったので、今のようになったのだということです。
 発音に例外がたくさんある理由は、歴史的なことなどいろいろあると思いますが、実は、はっきりわからないことも多いです。外国語として勉強する人にとっては、大変なことですね。

 では、最後にクイズです。これはいくらでしょうか?
A しせんえん  B よんせんえん  C よんぜんえん


答えは B よんせんえん です。



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