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自己紹介

「とうふ先生」と呼んでください。今まで58の国と地域から来た留学生と一緒に日本語を勉強してきました。Please call me “Teacher Tofu”. I have taught Japanese Language to the international students from 58 different countries and regions.

2020年3月31日火曜日

「ひとりで」と「自分で」

「人はだれでも、一人(ひとり)では生きられない」とよく言われます。仕事でも勉強でも遊びでも、他の人と一緒に何かをすることは人間にとって本当に必要なことです。それなのに私たちは今、新型コロナウイルスCOVID-19を止めるために、人と会ったり集まったりするのをやめなければなりません。一人でうちの中にずっといるのは大変です。

さて、この「一人で」ということばですが、「自分で」と間違える人が多いです。例えば、このような会話です。
先生:あなたは家族と一緒に住んでいますか。
学生:いいえ、私は自分でアパートに住んでいます。
先生:自分で?…ああ、一人で住んでいるんですね。

「一人で」は、「一緒の人がいない」という意味です。
[一人で] ←→ 「二人で」「三人で」「大勢で」「ほかの人と一緒に」

一方、「自分で」は、「自分の力で」「他の人に代わりにやってもらわないで」「他の人にたくさん手伝ってもらわないで」という意味です。
「自分で」←→ 「自分ではない人の力で」

つまり、「一人で」は人数について話していて、「自分で」は能力について話しているのです。

会話例1
先生:このレポートは一人で書きましたか。
学生:いいえ、グループで分担して書きました。

会話例2
先生:このレポートは自分で書きましたか。
学生:…いいえ、すみません。先輩のレポートをコピーしました。


では、問題をしてみましょう。[  ]にはどちらが入りますか。答えは写真の下にあります。
問題1 私は親に学費を払ってもらわないで、[   ]払っている。
問題2 静かな公園を[   ]散歩するのが好きだ。
ひとりであそんでまーす。あれ?一人?ん?人じゃなかった!
問題1の答え[自分で]  
問題2の答え[一人で]
ではみなさん、一人でできる楽しいことを探しましょう!