助詞をまちがえたらどうなるか2

今回は、前回の助詞の話の続きです。 次の例は、科学の実験です。 A と B は、何が違うのでしょうか。 A … 硫酸( H 2 SO 4 ) を 水 に 入れる B … 硫酸( H 2 SO 4 ) に 水 を 入れる 助詞が同じなら、ことばの順番を変えても意味は同じです。 A … 水 に 硫酸( H 2 SO 4 ) を 入れる B … 水 を 硫酸( H 2 SO 4 ) に 入れる それでは、 A と B を絵で見てみましょう。 「~ を 」は、「入れるもの」を表しています。 「~ に 」は、ものが「入っていくところ」を表しています。 A と B では、それが反対です。 理科の知識がある人は「あぶない!」と気がついたと思います。 B は爆発する 危険がありますね。 このように、助詞を間違えたらけがをする場合もあるのです。 実験や料理をする人は、この「入れる」という動詞と一緒に使う「を」と「に」をしっかり理解してくださいね。