前回の「休み」と「休む」と同じように、間違えやすい言葉がほかにもあります。
例えば、名詞(Noun)「はなし」と動詞(Verb)「はなす」です。
まず、書き方の問題です。
動詞からできた名詞はふつう、
「休み(やす+み)」
「遊び(あそ+び)」
のように、漢字の後ろに「み」「び」などのひらがなを書きます。
でも、「話」はちょっと違って、「し」を書くときと書かないときがあります。自由ではありません!規則があります。
次の場合、どちらが正しいか考えてみましょう。
①教室で先生の〔はなし〕を聞いた。
ア 話
イ 話し
②あの人の〔はなしかた〕は先生みたいだ。
ア 話方
イ 話し方
答えは、①…ア、②…イ です。
①教室で聞いたのは、「先生がはなしたことの内容」です。ストーリの内容の意味の名詞(Noun)は、「話」=「はなし」のように一つの漢字の中に「~し」まで三つのひらがなが入ります。「し」を外に書いてはいけません。
②は「話す」という動作(action)のことですから、動詞(Verb)の「ます形」として「話し」のように「し」を外に書きます。
文章を読んでいて、「話が」「話を」のように後ろに「し」がなければ、それは名詞だといえます。
書き方だけではなく、「はなし」と「はなす」に関係ある間違いは本当によく見ます。それだけ間違えやすい理由があるんですね。
次の間違い例を見て、どう直したらいいか考えてください。
間違い例1.友達に旅行のはなしをはなした。
間違い例2.大きい声ではなしないでください。
間違い例3.はなすることをメモしてもいいですか。
答えと説明は次に!