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すしの種類 「にぎりずし」「まきずし」「ちらしずし」

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これは、わたしが昨日作ったすしです。 え?すしに見えませんか? 確かにふつう「寿司(すし)」といえば、ちいさく握ったご飯の上に、マグロやサーモンがのっているものをイメージしますよね。それは、 「にぎりずし」 といいます。「にぎる(動詞1グループ)」+「すし」です。店で食べるすしはこのタイプが多いです。すしをにぎるのはプロのすし職人の仕事ですが、回転ずしの店では「すしロボット」がにぎっているそうです。 それから、具を中心にごはんとのりを棒のように巻いたものもあります。「まく(動詞1グループ)」+「すし」で、 「まきずし」 といいます。切って並べると二重丸(◎)の形に見えてきれいですね。これはお祭りなど、人が大勢集まるときによく食べます。 わたしが作ったのは、 「ちらしずし」 です。 「ちらす」+「すし」です。 「ちらす(動詞1グループ)」とは、あちらこちらに離れるように置くことです。 ごはんの上に、野菜(この写真の緑のものはオクラです。)、卵(焼いて細く切ってあります)、エビなどをちらして作ります。「ちらしずし」は店よりうちで作る料理です。うちによって、材料や作り方が違います。作るのに時間がかかるちょっと特別な料理です。 「にぎり」「まき」「ちらし」のように種類が違っても、どれも「すし」と呼ぶのは、「すしめし」というごはんが同じだからです。「すしめし」は炊いたばかりの熱いご飯に、酢と塩と砂糖をまぜた液で味をつけて作ります。おいしく作るためには、熱いうちに早く混ぜてすぐに冷まさなければなりません。 わたしがこの「ちらしずし」を作ったのは、今日から下の娘がイギリスへ留学するからです。しばらく日本料理が食べられない娘に「いってらっしゃい」という気持ちで作りました。 皆さんが自分の国を出発する前 に食べた「いってらっしゃい」の料理は何でしたか? 外国へ行ってその国のおいしいものを食べるのも楽しみですが、やっぱりいちばん元気のもとになるのは、ふるさとの味ですね。

「しめてもいいですか」と「しめてください」

皆さんはこの夏、何回ぐらい飛行機に乗りましたか。 わたしは、今年の夏は旅行しなかったので、ゼロ回でちょっとさびしいです。 飛行機に乗ると、いろいろな国の CA (客室乗務員)の中に日本語ができる人がいて、日本人のお客さんに日本語で話しかけてくれることがあります。わたしはそれを聞くと、仕事を忘れて旅行していても、気持ちが「日本語の先生」に戻ってしまうことがあります。 そんな経験の中で、今でも「あのとき間違いを教えてあげたらよかった…」と後悔していることがあります。 もう何年も前のことですが、私は日本からアメリカへ行く飛行機の後ろのほうの窓のそばの席に座っていました。 そこへ、アメリカ人の男性の CA が来て、 「 窓をしめてもいいですか 。」 と言いました。 もちろん、飛行機の「窓」は開けたり閉めたりできませんが、 窓にブラインドがついていて、閉められますね。 ですから、わたしは 「この人はブラインドをしめたい」 と考えて、「はい、どうぞ」と体をうしろに引きました。 でも、その客室乗務員は、「?」という顔で私をじっと見て、もう一度「窓をしめてもいいですか。」と言いました。 それで、わたしは、 「彼ではなく、 わたしがしめる 」ことを期待されていると気が付いて、ブラインドをしめました。 すると、彼は「ありがとう」とちょっと不思議そうに言うと、一つ前の列に進んで、またそこにいた日本人に「窓をしめてもいいですか。」と言いました。 わたしが「あ、この人、間違えている!」と気が付いたとき、 もう彼はたくさんの日本人客に何回も何回も同じ間違いを繰り返しながら、長い飛行機の通路をどんどん前のほうへ進んで行ってしまいました。 わたしは「ああ~、すぐにちょっと教えてあげたらよかった…」と残念な気持ちになりました。 本当は、彼は何と言えばよかったのでしょうか。 簡単に言うなら 「 しめてください。 」 です。 でも、お客様が相手ですからもっと丁寧に言いたいですよね。 丁寧にお願いする言い方は、 「 窓/ブラインド をしめていただけませんか。 」 です。 たぶん、この人は「しめてください。」は丁寧じゃないと考えて、間違えてしまったのではないでしょうか...