前回は、否定の意味を持つ「いいです」について、つまり相手からの申し出や勧めを断る表現について説明しました。
今回は、否定ではない、つまり肯定の意味を持つ「いいです」を紹介します。
例)学生が先生に、答えをチェックしてもらう
「先生、できました。これでいいですか。」
「はい、いいですよ。」
例)
「ここに荷物を置いてもいいですか。」
「ええ、いですよ。」
相手が何かを認めてもらえるかどうか聞いている場合、
それに対する「いいです」は「認めます」という肯定の意味です。
「いいです」がそれだけで使われるのではなく、上の例のように「はい」や「ええ」が前に来て、後ろに「よ」がつくことが多いです。
一方、否定の意味を持つ場合の言い方にも特徴があります。
A:タクシー代、半分払いますよ。
B:いえいえ、いいです。
A:意見があったらどうぞ。
B:いいです、いいです。
このように、「いいえ」を短く繰り返す「いえいえ」をつけたり、「いいです」を2回続けて速く言ったりする場合が多いです。