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自己紹介

「とうふ先生」と呼んでください。今まで58の国と地域から来た留学生と一緒に日本語を勉強してきました。Please call me “Teacher Tofu”. I have taught Japanese Language to the international students from 58 different countries and regions.

2014年10月12日日曜日

台風の大きさと強さを表す言葉

先週の月曜日、台風18号が来たばかりなのに、
もう次の台風19号がこちらに向かって来ています。
あさって火曜日には関東地方に大きな影響が出ると言われています。


ニュースでは今回の19号を「大型で強い台風」と言っています。 

気象庁のホームページによると、台風を表す表現の使い方ははっきりと決まっているそうです。



「大型(おおがた)」という言葉は、サイズを表していますが、
風速15m/s以上の強い風が吹いているところの半径が
500㎞~800㎞未満の場合は「大型」
800㎞以上なら「超大型(ちょうおおがた)」です。
 (図:気象庁HPより)


「強い」のほうは一番強い風がどのくらいかを表していて、
33m/s 44m/s 未満は「強い」
44m/s 54m/s 未満は「非常に強い」
54m/s 以上なら「猛烈(もうれつ)な」です。

ニュースや天気予報では、言葉の使い方の正確さが大切なことがよくわかりますね。

ここで使われている表現を日本語文法の点から見てみると、
中心となる名詞N(ここでは「台風」)にどのように続くかという点で、
3つのタイプがあることがわかります。
1.[い形容詞]  ~い N  例)強い台風
2.[な形容詞]  ~な N  例)猛烈な台風
3.[名詞]    ~の N  例)大型の台風

どの言葉がどのタイプかは間違えやすく、皆さんも悩まされてきたのではないでしょうか。
特にこれらを2つ組み合わせる場合には、間違いがとても多くなります。

よく見る間違い1.  大型と猛烈の台風
よく見る間違い2.  強いで大型の台風

どこが間違っているのでしょうか? 
そして、どうすればいいのでしょうか?
答えは次回!