前回の「自転車( )乗る」の答えは、
Bの「に」が正解です。
これに対して、どうしてAの「を」ではないのか、疑問を持つ人が多いと思います。
その理由は「乗る」という動詞がもともと持つ意味が
「何かの上に移動する」ということだからと思われます。
確かに「電車(に)乗る」はこれで説明できますよね。
しかし、
自転車に乗るのは、電車のように何もしないで座っているわけではなく、
自分でハンドルやペダルを動かすのですから、
「車(を)運転する」と同じように「を」を使いたくなります。
そこをがまんして「乗る」という動詞と「に」がセットになっているので、
「自転車(に)乗る」と覚えてください。
馬の場合も「馬(に)乗る」と言います。
Cの「で」は、方法や手段、
つまり「何を使って目的のことをするか」を表すので、
「乗る」とは結びつきません。
「自転車で買い物に行く」
「自転車で学校に通う」
のように使います。