①さくらは狭いところが好き( )から、こんなところにいます。
②さくらは狭いところが好き( )ので、こんなところにいます。
「好き」のような「な形容詞」と名詞の現在形に続く場合、①には「だ」、②には「な」が入りますね。そのほかの場合は、どちらも全部普通形(Plain form)です。
では、二つの意味はどうでしょうか。これは、同じです。どちらも原因・理由を表していて、文法的な意味は同じですから、どちらを選んでもいい場合もあります。でも、文法的な意味は同じでも、二つにはちょっと違う点があるのです。それは、「から」と「ので」が持つ「感じ」や「雰囲気」です。だから、会話では、相手と場面によって、選んだほうがいいです。
それでは、次の会話A,B、Cから、選び方を考えてみましょう。
会話A【友達と】
「早く行こうよ。」
「ちょっと待って。今すぐ行く から/ので。」
会話B【学校で】
「先生、すみませんが、頭が痛い から/ので 帰ってもいいでしょうか。」
会話C【レストランで】
「お客様、すぐ準備します から/ので こちらでお待ちください。」
会話Aは友達と話していますから、「から」のほうがいいです。「ので」を使うと、不自然で冷たく、まるで友達じゃないみたいです。
会話Bは先生にお願いしていますから、「ので」のほうがいいです。「から」もダメではありませんが、ちょっと子供っぽくなります。
会話Cはお客さんに話していますから、「ので」のほうがいいです。「から」を使うと、お客さんに対して「今準備している!」と怒っているみたいで、失礼な感じになるかもしれません。
それぞれのイメージは複雑で、人による違いもありますが、簡単に整理すると下のようになります。
「から」・・・はっきり 直接的 相手に近い
「ので」・・・ていねい 客観的 相手から遠い
では、さくらに聞いてみましょう。
「さくらちゃん、どうしてそんなところに入ってるの?」
「狭いところが大好き だから/なので !」
みなさんは、さくらがどう答えると思いますか?